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第32回 旭ビ教養講座
2019.11.12 Tuesday 13:27

グリーン上の「アイゼンハワー・ルール」・・・心臓発作防止!?− 

 

グリーン上の「アイゼンハワー・ルール」・・・心臓発作防止!?
ゴルフのプライベート・ルールに「アイゼンハワー・ルール」というものがあります。これは、打ったボールがグリーン(写真上)に乗って止まると、“2パットでホールに入った” とし(つまり、スコアに2打加え)パターは打たずにボールを拾い上げ、次のホールに向かうというものです。“とても忙しい方”のためにアイゼンハワー大統領が考え出したルールだと、私は2016年にアメリカ東海岸のパインハースト・ゴルフクラブ(Pinehurst G.C.)を回るまではそう思っていました。
 ノースカロライナ州にあるパインハーストGCNo.1No.8の全部で8つのコースがあり全米最大で、世界では中国深圳(ンセン)市のミッションヒルズGCに次いで2番目に大きなゴルフコースです。1895年に最初のコースが完成し、過去3回全米オープン開催の実績を持つNo.2コースは1907年にドナルド・ロスによって設計されました。クラブハウス前には1999年の全米オープンで優勝し、その年の10月に飛行機事故で死亡したメジャー大会3勝のペイン・スチュワートの銅像があります(写真中段)。この銅像は最終日の18番、決めれば優勝、入らなければフィル・ミケルソンとのプレーオフという大事なパーパットを決め、ガッツポーズするスチュワートの姿です。William Payne Stewartが正式な名前ですが、“悲し、痛ましい”ということで、“PainStewartと表記されることも多いです。
 日本では、アメリカのゴルフ場というと西海岸のペブルビーチや東海岸のオーガスタが有名で、パインハーストはあまり聞かないかもしれませんが、開場は1895年で、1919年開場のぺブルビーチより古く、1998年までは「世界ゴルフの殿堂」はパインハーストに置かれていました(在は、フロリダ州オーガスタ)
 ここは予約するのは難しくなく、メールで予約は簡単に取れました。しかし、No.2を回るには公園内にある高級なCarolinaホテルに宿泊しなければなりませんでした。しかし、No.2に限らずパインハーストを回った人には、名前とプレー日時を裏に印字した綺麗なタグをくれました(写真中段右)
 20166月にシカゴ空港経由でシャーロット空港に到着しましたが、町を歩いて“体の大きい方々”が多いのに驚きました(写真下段)私はカリフォルニア州やコネチカット州に住んだことがありましたが、ノースカロライナ州は明らかに肥満の方が多いと感じました。また、彼らは熱しやすい性格のようで、No.2 でご一緒させていただいたメンバーの方は普通にお話ししているととてもジェントルマンでしたが、砲台グリーンに乗らなかったり、パーパットを外すと、ものすごく悔しがったり、怒ってたりしてました。街の居酒屋に行っても、皆様ビール等を飲みながら、“騒いで”いました。ここの方は“熱い”方が多いなと感じました。
 一緒に回った方に「アイゼンハワー・ルール」のことを聞いてみると、「ノースカロライナではグリーン上で心臓発作を起こすことが多いというデータがあるので、パットをしないで回ることも多い」と言われました。確かにここの超肥満体型の方がカッとなったら、、、(ご一緒させていただきた方は肥満ではなかったです!)。“パットをしない”「アイゼンハワー・ルール」は、心臓発作や脳出血を起こさせないための知恵であることを知りました。
 ところで、次に何で肥満の方が心臓発作等の病気が多いかについてお話したいと思います。肥満度の評価の一つにBMI(body mass index)という値がありますが、これは、「体重x体重÷身長」で計算され、数字が多いほど肥満で、分子が体重の2乗ですので体重の影響がより大きく出ます。
WHOではBMI25以上を過体重、30以上を肥満としています。日本肥満学会では、18.5以上25未満を普通体重、2530未満を肥満(1)30以上35未満を肥満(2)35以上40未満を肥満(3)40以上を肥満(4)としています(最も病気の少ないBMI22と言われています)
BMI 30以上の人は、アメリカ人の41.0%/35.5%(男性/)に対し、日本人は4.4%/3.1%ですから、日本人に比べてアメリカ人は男女とも約10倍の人が肥満であると言えます。
 肥満の人がなりやすいとされる疾患を物理的な原因と化学的な原因とに分けて見てみると、前者は過体重による荷重による変形性膝関節症や舌が大きくなったり喉頭に脂肪がついて狭くなると舌根沈下を起こしやすくなるために睡眠時無呼吸症候群になりやすくなります。一方、化学的な原因でなる疾患は、糖尿病、高血圧、脂質異常症、心臓発作(心筋梗塞、狭心症)、脳血管障害(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血等)等です。
 化学的な原因に関しては、“肥満”の方は脂肪細胞から出るアディポネクチンという蛋白が減少するということが分かってきました。AdiponectinGBP-28apM1AdipoQAcrp30といったアディポネクチンは、血中濃度は一般的なホルモンに比べて桁違いに高くμg/mlのオーダーです(通常ホルモンはng/ml)アディポネクチンには、「(インスリン受容体を介さない)糖の取り込みを促進、脂肪酸を燃焼させることで細胞内の脂肪酸を減少させインスリン受容体の感受性を高める、肝臓のAMPキナーゼを活性化させることによりインスリンの感受性を高める、動脈硬化を抑制する、炎症を鎮める、心筋肥大を抑制する」()等の作用があります。血中アディポネクチン濃度は“内臓”脂肪量に逆相関するといことが分かってきて、つまり、“内臓”脂肪が増えると血中アディポネクチン濃度が下がります。アディポネクチンが減ると、()と反対のことが起こり、血管にコレステロール等が沈着し血管が狭窄/閉塞したり、血管壁が脆くなって血管が破れたりします。それが心臓(の冠動脈)や脳の血管で起こると、上記のような疾病を発症します。そのメカニズムは不明な点も多いのですが、一部は肥満になった方の脂肪組織で増加するTNF-αなどによるものと考えられています。一方、低炭水化物食でアディポネクチンが増加するという報告もあります
 ところで日本では、2008年より40歳〜74歳までの方を対象に特定健診・特定保健指導(所謂、メタボ健診)が始まりました。これは、高血圧症や高脂血症等がひどい人は医者に診てもらい、診断されて薬が処方され“死なない”訳ですが、「血圧ちょっと高く(医者に診てもらうほどでない)」「コレステロール等もちょっと高い(医者に診てもらうほどでない)」人で「太っている人」も“死ぬ”ということが分かってきました。これがメタボリック症候群で“死の三重奏”と言われています。血圧もコレステロール等も薬を飲むほどではない(言ってみれば、もうどうしようもない)ので、“痩せる”ことで「死の3重奏」を崩せば死ななくて済むので、簡単に言うと“痩せる”指導が特定保健指導と言えます。
 ところで、「死の3重奏」の「太っている人」の定義は、CTスキャンで臍レベルでのスライス画像を撮り、アディポネクチンの低下に関わる“内臓”脂肪の面積が100cm2以上である方を「太っている」としています。ただ、メタボ健診で全員腹部CTスキャンを撮ることは現実的でなく、簡単に測れて「“内臓”脂肪の面積」と相関する「腹囲(周囲の長)」で代用しようとしました。男性では腹囲85僂、女性では腹囲90僂“内臓”脂肪面積100cm2に相当するとされていますが、体格で劣る女性の方が男性より値が大きいのは、女性には腰回りに“皮下”脂肪が多くついているからです。
 とは言え、あまりひどい肥満の方のいない日本人にとっては、「アイゼンハワー・ルール」は忙しい人の為のルールとしてよさそうです(^^)

 


Category : 肥料 | Author : tmek | - | - |