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第31回 旭ビ教養講座
2019.10.23 Wednesday 09:25

ssage bod

セントアンドリュース・・雑草のグリーン!?− 

前回の教養講座「認知症とノーベル賞− 」の反響が大きくてびっくりしました(Facebook の“いいね!”が315件超!!)が、そのなかで“シェア”をして下さった方が、ゴルフと認知症のことをお書きになっていました。

 私は認知症予防のためにでなく、老後の“楽しみ”としてゴルフを昔始めました。私にとって“楽しみ”とは、年を取っても“上手くなる”ことです。バスケットボールや走り高跳びは年を取ってしまうと“上手くなれない”訳ですが、ゴルフの「スコア」は年をとっても少なくしていくことが可能だと思います(経験を積んだご年配の方は、グリーン周りがお上手な方が沢山いらっしゃいます)
 オランダ人の友人(彼はオランダのゴルフクラブに所属し、ハンディキャップ4です)は、ゴルフにはfamily golffight golfとがあって両方とも“楽しい”と言っています。私は2011年以後、世界、国内の色々なゴルフコースをfamily golferとして回る機会に恵まれましたが、この経験を生かすことはできないかと考えました。
 まず、情報の共有です。予約の仕方とか現地でしか味わないことをお伝えすること。つまり、どうやってそこへ行ったか、あるいはどういうところだったか(テレビを見ているだけではわからないこと)をお伝えすることです。
 2つ目は、現在会社の肥料チームとして行っている施肥設計は主にビニールハウス内の野菜ですが(畑の根菜類も少しやってます)、将来、ゴルフ場の施肥設計に役立てることはできないか、ということです。とりあえずは、昨年、JGA公認資格 芝草管理技術者3級の資格は取りました。
 私は、人間の体と病気のことは35年、細胞生物学cell biology10年以上学びましたが、植物/作物のことはま6年です。芝草管理技術者3級の講習会に出た初日の「まず、芝はイネ科の植物である」という講師の先生の第一声は、私にとってとてもインパクトのある言葉でした。
 作物と芝、これは同じ植物でも管理は全く異なります。前者は人が食べるもの、後者は観賞用、あるいはサッカー場やラグビー場の芝のように踏みつけられるものです。両者の最も大きな管理上の違いは、前者は農薬をできるだけ使用しないこと、後者は積極的に使うということです(勿論、限度はあります)長く医者をやってきた私には、“農薬”というものはとても新鮮でした。医学という人を救う学問しか知らなかった私にとって、言い方は悪いですが、“殺す学問”に驚きました。
 ゴルフコースのことに戻りますが、2011年にスコットランドのセント・アンドリュースSt Andrews 「オールド・コースOld Course」を回ることができましたが、ここでプレーするのは簡単ではありませんでした。
 セントアンドリュースの公式HPを見ますと、毎年10月末までに次年度のプレーを申し込むことができ、手紙やファックス、そしてネットで申し込みができるとあります。トップシーズンは取るのが難しいと最初から諦め、10~5月は比較的とりやすいだろうと思い、ネット申し込み受付開始時間と同時に申し込みましたが、「もう一杯になりました。また来年お願いします」のメッセージが返信されてきました。おそらく、旅行代理店等が買い占めているのでしょう。仕方ないので、(日本の代理店は料金が高く、また現地でレンタカーを借りて色々旅行もしたかったので)、公式HPに出ている旅行会社を通して申し込みました。メールを交わし、きちんとしているようなので申し込むことにしましたが、旅行代金は全額前払いで、エジンバラ空港に代理店の方の顔を見るまでは、正直冷や冷やでした。聞くところによると、30~40年前までは早起きして棚にボールを置いた順番にプレーできたそうです。
 オールド・コースを回る前日に代理店の人と下見にいきましたが、コースのすぐ横が砂浜で(だからリンクスです)、昔、ヴァンゲリスの音楽でも有名になった映画「炎のランナー」で似たような海岸を“ランナー”が練習で走るシーン(写真)があったように思ったので、ガイドに聞いたら、びっくりして「よくわかったね!そう、あれはここでロケしたんだよ。そして、走ったのはここのキャディさ!!」と教えてくれました。因みに、オールド・コースには女性キャディはいませんでした。
 ところで、英国スコットランドがゴルフ発祥の地と言われていますが、他にオランダ説、中国説があります。しかし文献は圧倒的にスコットランドに多く残っていて、それらによるとゴルフは既に14世紀頃から行なわれていたようです。羊飼いたちが、手に持った棒でウサギの巣穴に小石を打ち込んで遊んだのが始まりと言われています。
 しかし、発祥がどこであるにせよスコットランドのセントアンドリュースは1552年に開業した世界最古のゴルフコースです。最初は9ホー(アウト)で始まりました。そして、全英オープン第1回大会が1860年にセントアンドリュースで開催され、その後1865に故郷にもどったプロでありグリーンキーパーでもあったトム・モリス・シニアの時に現在の18ホールになったと言われています。イン・コースはアウトのすぐ隣に沿って作られましたので、ダブル・クリーン、ダブル・フェアウェイはセントアンドリュースの特徴といえます。       
 次の特徴は、ここはリンクスの特有の海からの強い風が吹く訳ですが、羊飼いがロンドンまで運ぶ羊を風から守るために掘った穴が今のバンカーとなっています。セントアンドリュースのバンカーはポット・バンカーと言われ、羊を風から守り、かつ逃げて行かないようにするための穴で、まるで“落とし穴”のようでした。セントアンドリュースのフェアウエイは比較的平坦ですので、ティグランドからは殆どのバンカーがどこにあるか分かりません。そして、“落とし穴”に入ったらまず出すだけです。セントアンドリュースでは、プレーヤー1人にキャディ1人が付きますが、キャディなしではとてもゴルフにはなりません、、
 更に特徴的なことは、グリーンです。ゴルフをなさる方はおわかりになると思いますが、family golfでは通常ピンの立っているグリーンの中央を狙って打ちますが、そうするとボールは必ずと言っていい程グリーンの縁の方にあり狙ったセンターにはありません。ポテトチップスグリーンと言われるこのグリーンの傾斜は急でかつどっちの弾むのか全くわからないので、プロでも転がしていくしかないのです。ポットバンカーにせよ、ポテトチップスグリーンせよ、手を加えず、ありのままにプレーする、というのがセントアンドリュースの思想です。
 ありのままに、ということでさらに驚いたのが、2015年の全英オープンゴルフ選手権でのグリーンでした。日本のゴルフ場のグリーンの芝は、昔から使われている高麗芝と現在殆どのゴルフ場で使われているベント芝が殆どです(先日第84回日本オープンゴルフ選手権が行われた福岡の古賀GCは、ベント芝の他にバミューダ芝のグリーンを持っていました)2015年にテレビを見て気づかれた方も多いかもしれませんが、それまでのセントアンドリュースでの全英オープンでテレビに映った芝はもっと茶色っぽく枯れたように見えたのに、その年のグリーンは緑色が濃く、また芝目が強く読むのが難しそうで、さらにかなり遅目で重たそうに見えました。後で調べるとこの時のグリーンには「スズメノカタビラ(すずめの帷子)」と言われる“雑草!!”が使われていたようです。まさにそのまま、ありのままという事です。
 スタートハウス周辺の様子や実際のラウンド状況についてご興味のある方は、北海道医報の「セント・アンドリュースでプレーして」をご参考ください(北海道医報1207:18,2019)

 

 


Category : 肥料 | Author : tmek | - | - |
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